グリスシステム 進行方式
進行型定量バルブの検知ピンの動作を電気的に検出する機器です。ポンプに設定された吐出時間内でピンの動作を確認し、正常、異常を表示するシステムが近接センサーで出来ます。
E2E-X2E1 | E2F-X2E1 | E2F-X2Y1 | |
---|---|---|---|
電源電圧 | DC12〜24V | AC24〜240V | |
使用電圧範囲 | DC10〜40V | DC10〜30V | AC20〜264V |
出力形態 | 直流3線式NPN | 交流2線式 | |
検出距離 | 2mm±10% | ||
設定距離 | 0〜1.6mm | ||
標準検出物体 | 鉄12×1mm | ||
保護等級 | IEC規格 IP67 | IEC規格 IP68 |
型式 | コードNO. |
---|---|
E2E-X2E1 | 733225 |
E2F-X2E1 | 730797 |
E2F-X2Y1 | 730721 |
ポンプ又は、グリスガンによって圧送されて来たグリスは、ブロック上部のインレットから入って来ます。送られたグリスは、濃い色で示されたポートを通って、ピストン“A”の右側に至り、ピストン“A”を左方向へ移動させます。この時、ピストン“A”の左側のグリスは、薄い色で示されたポートを通って、2番のアウトレットより吐出されます。
ピストン“A”が左方向へフルストロークしますと、図2に濃い色で示されるようにピストン“B”の右面に至るポートがつながり、ポンプからのグリスがこのポートを通ってピストン“B”を左方向に移動させます。この時、ピストン“B”左側のグリスは薄い色で示されたポートを通って7番のアウトレットより吐出されます。
前回と同様に、ピストン“B”が左方向へフルストロークしますと、図3に濃い色で示されるように、ピストン“C”の右側端面に至るポートがつながり、グリスがこのポートを通って、ピストン“C”を左方向へ移動させます。この時、ピストン“C”左側のグリスは、薄い色で示されたポートを通って5番アウトレットより吐出されます。
ピストン“C”がフルストロークしますと、右図中濃い色で示される様に、ピストン“D”の右側端面に至るポートがつながり、ピストン“D”を左方向で移動させます。この時、ピストン“D”左側のグリスは薄い色で示されたポートを通って3番アウトレットより吐出されます。
今回は、ピストン“D”がフルストロークした結果、図中濃い色で示された様に、ピストン“A”の左側端面に至るポートがつながり、ピストン“A”を右方向へ移動させます。この時、前回作動油として働いたピストン“A”の右側のグリスは、薄い色で示されたポートを通って1番アウトレットより吐出されます。以後同様の繰り返しで8、6、4、2、7、5、3、1のアウトレットの順にグリスが吐出されることになります。
● 吐出量の設定
各吐出口はポンプ作動時に0.2mℓ/ストロークのグリスが吐出されます。 一つの吐出口を閉じると次の吐出口にその閉じた分の量が追加され吐出されます。 例) ♯8を閉じると♯6に0.2mℓ×2=0.4mℓが吐出されます。 ♯7、5、3を閉じると、♯1に0.2mℓ×4=0.8mℓが吐出されます。 この様に潤滑点に必要な量を設定することができます。但し、♯1、2は切換バルブになっているので絶対に閉じないでください。全体が作動しなくなります。
● 注意事項
1. AP、SP型バルブの吐出口には、専用継手のみ使用してください。
2. グリス吐出口に専用継手のチェック付吐出口ニップルを取り付ける場合、必ずバイパス穴遮断リングがセットされているかどうかを確認してください。又、グリス吐出口にプラグを取り付ける場合は、必ずバイパス穴遮断リングを取り外してください。バイパス穴遮断リングをセットしたままプラグを取り付けますとバルブ全体が作動しなくなります。
3. バイパス穴遮断リングが確実にセットされるように、チェック付吐出口ニップル、もしくはコンプレッションナットを多少きつめに締めてください。
4. グリス吐出口に専用継手をネジ込む場合は、上下どちらか端の方から順番に組みつけていってください。中間の吐出口から組み始めたり、途中をとばしたりしますとスパナが充分に回らず、組み付けできません。
5. グリス吐出口にプラグをネジ込む場合は多少きつめに締めてください。又、一度使用した銅ワッシャーは必ず新しいものと交換してください。